新しい学び
将来の見通せないこの時代に、「新しい時代を創造する力」を培うための新しい学びが提唱されています。
アクティブラーニングや探究的な学びに代表される新しい学びは、教育環境の大きな変化や整備、そして、関係者の経験の蓄積が必要となります。 また、生徒が新たな社会を創造する力を持って行く局面では、地元社会との連携が必要となります。オリンピック選手、国際的な芸術家、世界的に成功した事業家は、ティーンエージ時代に人生の道を決めて、大きな出会いがあると言われています。 何かのきっかけや出会いが演出できれば良いと思っています。
下記の用語は、長野県教育委員会と文部科学省等の書類から引用しています。
アクティブ・ラーニングとは 教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れ た教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、 教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。
発見学習、問題解決学習、体験学習、調査 学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク 等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。
その多くは発見学習、問題解決学習(課題解決型学習)、体験学習、調査学習、グループディスカッション、ディベート、グループワーク等を有効に取り入れており、このような授業はアクティブラーニング型授業とよばれている。
その多くは発見学習、問題解決学習(課題解決型学習)、体験学習、調査学習、グループディスカッション、ディベート、グループワーク等を有効に取り入れており、このような授業はアクティブラーニング型授業とよばれている。
探究的な学習とは, 探究的な学習とは,一つの大きな課題/テーマの下に課題を解決する過程を繰り返すことであり,一つの課題を解決することでまた新たな課題が生まれ,その課題に向かって粘り強く解決して いく学習のこと。
探究の過程には「1課題の設定, 2情報の収集, 3 整理・分析, 4まとめ・表現」の四つのプロセスがあり,それらのプロセスがスパイラ ルに高度化して連続している。
キャリア教育とは、 望ましい職業観・勤労観及び職業に関する知識や技能を身につけさせるとともに、自己の個性を理解し、主体的に進路を選択する能力・態度を育てる教育と定義している。また、身につけさせる力を以下のように示している。
(1)人間関係形成能力(自他の理解能力とコミュニケーション能力)
(2)情報活用能力(情報収集・探索能力と職業理解能力)
(3)将来設計能力(役割把握・認識能力と計画実行能力)
(4)意志決定能力(選択能力と課題解決能力)
(2)情報活用能力(情報収集・探索能力と職業理解能力)
(3)将来設計能力(役割把握・認識能力と計画実行能力)
(4)意志決定能力(選択能力と課題解決能力)
ICT教育とは、 情報通信技術(ICT)を活用する力を経験することですが、ICTを活用して効率的に、創造的な教育を行うこともできる。学校内に、Wifi環境が設置され、タブレットで情報収集を行い、コラボレーションツールで協働で学び、電子黒板やWEBサイトで発表することが可能になることでICTを使いこなす経験を得る。
グローバル教育とは、 言語だけの問題だけではなく、コニュニケーションを円滑に行い、お互いが理解し合える教養と基盤を持つことが求められる。これからの時代は中信地区にも海外からの滞在者や在留者が増えてゆくが、どのように中信地区の良さを残しながら新しい住民と対応して行くかも、グローバル教育の成果が求められる。
信州学とは、長野県という風土を理解して、歴史的・文化的な背景に由来する価値観の差異を乗り越えて、相手の立場を理解し、
互いの強みを引き出して活用し、新たな価値を創造するためにも、信州で学び、信州を知り、信州から羽ばたくことを目指す「信州学」は、
グローバル人材育成の基底をなすものとして大切にする。「私たちの信州学」というテキストが作成されている。
サービス・ラーニング 教育活動の一環として、一定の期間、地域のニーズ等を踏まえた社会奉仕活動を体験すること によって、それまで知識として学んできたことを実際のサービス体験に活かし、また実際のサー ビス体験から自分の学問的取組や進路について新たな視野を得る教育プログラム。
サービス・ラーニングの導入は、1専門教育を通して獲得した専門的な知識・技能の現実社会 で実際に活用できる知識・技能への変化、2将来の職業について考える機会の付与、3自らの社 会的役割を意識することによる、市民として必要な資質・能力の向上、などの効果が期待できる。
STEM教育とは、 Science, Technology, Engineering and Mathematicsの略称で、時代の変革に必要とされる科学、技術、エンジニアリングと数学を理数系生徒だけではなく若年期に幅広い人材層に教育すること。
理数系の生徒だけではなく、グローバルで活躍する多くの人材や企業経営には必須の経験であるとされている。
学びの改革
教育県として有名な長野県が、新しい学びを活用して行おうとしている変化を「学びの改革」とは名付けています。
「学びの改革」の基本構想は、資料ページに提供されています。
高校フロントランナー改革とは 「新たな社会を創造する力」を育むために、「新たな教育の推進」 と「新たな高校づくり」に一体的に取り組む「学びの改革」を着実に実行し、長野県の新たな高校教育を築いていく。
1. 新たな教育の代表的な手法である「主体的・対話的で深い 学び」(以下「探究的な学び」と記す)の県内高校教育への浸透を図る。
2. 社会へ参画する力を育む教育を推進する。そのために、す べての高校でキャリア教育のさらなる充実や主権者意識の涵養、地域との連携強化 等、各校の実情に応じた取組の充実を図る。
3. 新たな教育を支える環境づくりを推進する。そのために、 各校の社会と協働した学びやICTを活用した学びの環境整備を進める。
4. 立地の特性を活かした高校づくりを進めるために、異なる 基準を設け、「都市部存立校」と「中山間地存立校」という考え方を導入する。
2. 社会へ参画する力を育む教育を推進する。そのために、す べての高校でキャリア教育のさらなる充実や主権者意識の涵養、地域との連携強化 等、各校の実情に応じた取組の充実を図る。
3. 新たな教育を支える環境づくりを推進する。そのために、 各校の社会と協働した学びやICTを活用した学びの環境整備を進める。
4. 立地の特性を活かした高校づくりを進めるために、異なる 基準を設け、「都市部存立校」と「中山間地存立校」という考え方を導入する。
新たな社会を創造する力とは, 長野県においては、伝統的に自ら進んで生涯にわたって学び続ける自律的な「ア クティブ・ラーナー」を多く輩出し「教育県」と呼ばれる大きな要因をなしていた。
人々が学び続ける目的は、当初は個々人が生活していくために必要な知識や技能の 修得であったが、共同体の中でそうした個人的な学びは次第に組織化され、産業や 文化の発展に寄与してきた。また、生きるための学びを続ける過程で、自ら考え、 表現することに喜びを見出し、その経験がさらなる専門的な知識、高度な技能の修 得につながるという循環を生み出してきた。
その積み重ねが、平和で豊かで健康な 信州及び信州人の現在の姿を形作っている。
「学びの改革」を進めるにあたって、本県のそうした学びの伝統を継承する意味 でも、生涯にわたって学習に取り組み、地域や世界で生き抜いていくことができる 「新たな社会を創造する力」を持った生徒を育成していくことを、本県独自の目標 として掲げていくことが妥当である。
「学びの改革」を進めるにあたって、本県のそうした学びの伝統を継承する意味 でも、生涯にわたって学習に取り組み、地域や世界で生き抜いていくことができる 「新たな社会を創造する力」を持った生徒を育成していくことを、本県独自の目標 として掲げていくことが妥当である。
「探究的な学び」とは、 1日常生活や 社会に目を向けた時に湧き上がってくる疑問や関心に基づいて、自ら課題を見つけ、 2そこにある具体的な問題について情報を収集し、3その情報を整理・分析したり、 知識や技能と結び付けたり、考えを出し合ったりしながら問題の解決に取り組み、 4明らかになった考えや意見などをまとめ・表現し、またそこから新たな課題を見 つけていくという学習のプロセスである。
ここで大切なことは、教科の授業に「探究的な学び」の手法を取り入れて改善を 図ることを起点とすることである。教科の授業において、前述のプロセスをすべて そのまま導入することは容易ではないが、要素の一部を取り入れることはできる。 自らの興味・関心や進路希望に関わる課題意識を喚起したり、表現力を育成するた めにグループ討論等の言語活動を取り入れたり、教科特有の見方・考え方を用いて 問題を深く掘り下げたりすることにより「知識・技能」の定着が強化されるという 効果が期待できる。
こうした取組の積み重ねによって、教科における授業改善が進むことが、手法及 び内容の面でも教科横断的な「探究的な学び」の基礎となる。
「探究的な学び」を効果的に推進するためには、 「探究的な学び」を効果的に推進するためには、生徒が探究のテーマを設定する にあたって、自己の在り方や生き方、また社会との関わり方を考えるキャリア教育 の視点が重要である。そのため、生徒の実情に応じて進め方を工夫していく必要が ある。例えば、進学を希望する生徒が多い高校においては、高大接続改革を見据え た教科指導・進路指導体制の中に「探究的な学び」を組み込み、学力の伸長を図る とともに、上級学校での学びの準備として位置づけることが考えられる。
長野県において、子供たちは地域の人々や文化、自然から影響を受けながら、学校だけでなく、家庭や社会でも多くのことを学んできた。
この経験が、人々を生涯 にわたって学び続けさせる基礎となっていることは間違いない。そういった意味で 「信州において」「信州から」「信州について」学ぶことは、本県おける「探究的 な学び」の核となるべきものである。
信州学とは、長野県という風土を理解して、歴史的・文化的な背景に由来する価値観の差異を乗り越えて、相手の立場を理解し、
互いの強みを引き出して活用し、新たな価値を創造するためにも、信州で学び、信州を知り、信州から羽ばたくことを目指す「信州学」は、
グローバル人材育成の基底をなすものとして大切にしたい。「私たちの信州学」というテキストが作成されている。
信州に根ざしたグローバル人材の育成とは、 文化的・歴史的な背 景に由来する価値観の差異を乗り越えて、相手の立場を理解し、
互いの強みを引き 出して活用し、新たな価値を創造するためにも、信州で学び、信州を知り、新たな 信州を創ることを目指す「信州学」は、グローバル人材育成の基底をなすものとし て大切にしたい。
今後の長野県の高校教育には、自らが新たな時代や社会を創りだしていく気概を 持ち、グローバルに考え地域に根ざして行動したり、ローカルなマインドを持って 世界を舞台に活躍したりすることのできる信州人を生み出すことが求められる。
平成 28 年8月に発表された中央教育審議会の「次期学習指導要領5等に向けたこ れまでの審議のまとめ」では、 「よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創る」 という目標を学校と社会が共有し、連携・協働しながら、新しい時代に求められる 資質・能力を子供たちに育む「社会に開かれた教育課程」の実現を目指すとしてい る。今後は、学びの姿が学校で完結するものから、社会と一体となったものに変化していくべきであることを表している。 これからの学校の教育活動を推進していくためには、外部との連携、協力が不可
欠であり、教員や生徒の意識からも学校の枠を取り払い「地域社会の中にある学校」 という考え方で教育活動を進めるべきである。